かめのせなかにのってりくにかえったうらしまたろうは、いえをさがしましたがみつかりませんでした。
「のやまもうみも、りゅうぐうじょうにいったひのままなのに、いえはなくなってしまった。どうしたことなんだ。」
こまりはてたうらしまたろうは、ひとをみつけてきいてみみました。
「いまからさんびゃくねんくらまえに、かめにのってうみのなかにはいっていったわかものがいて、そのままかえってこなかった。のこされたわかもののちちとははは、わかものをさがしたがみつからず。まちをでていった。というはなしをじいさんからきいたことがある。」
とおしえてくれた。
「あれからさんびゃくねんたってしまって、ちちもははもなくなってしまっただろう。わたしはどうしたらいいんだ」
とほうにくれ、おいおいなきだしたうらしまたろうは、おとひめからもらったたまてばこをおもいだしました。
「このたまてばこには、なにかはいっているにちがいない。おとひめはあけるなといったがあけてみよう」
うらしまたろうがおそるおそるたまてばこをあけると、もくもくとけむがでてきて、うらしまたろうはおじいさんになってしまいました。
たまてばこのなかにはいりまいのてがみがはいっていてこうかいてありました。
「うらしまたろうさん、たまてばこをあけてしまいましたね。たまてばこには、りゅうぐうじょうですごしたさんびゃくねんのじかんがつまっていたのです。としおいたからだではたいへんでしょうから、りゅうぐうじょうでいっしょにくらしませんか？」
うらしまたろうは、このあとりゅうぐうじょうにもどりおとひめやかめとすえながくいっしょにくらしましたとさ。
めでたしめでたし
←もどる おわり