むかし、むかし、たんごというくににうらしまたろうというひとがすんでいました。
あるひのこと、かいがんをあるいていると、いっぴきのかめがこどもたちにいじめられていました。
かわいそうにおもったうらしまたろうはこどもたちに
「こら、いじめはよくないからやめなさい。かめさんがかわいそうじゃないか。」
といってかめをたすけてあげました。するとかめが
「たすせけていただき、ほんとうにありがとうございました。おれいといってはなんですが、りゅうぐうじょうにしょうたいします。わたくしのせなかにのってください。」
とうらしまたろうをりゅうぐうじょうにしょうたいしました。
うらしまたろうは、
「ありがとう。では、すこしだけおじゃまさせてもらうよ。」
としょうたいをうけりゅうぐうじょうにいくことにしました。
かめのせなかにのってうみにはいると、あらふしぎうみのなかでもいきができるではありませんか、
「かめのせなかにのると、かめのまほうでいきができるんですよ。あんしんしてのっていてくださいね。」
とかめがうらしまたろうにいいながら、スイスイうみのおくにもぐっていきました。
うみのなかはひかりかがき、うつしいさかなのむれれがつぎつぎとあいさつをしていきました。
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